- えよう
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えよう【会陽】陰暦一月一五日, 修正会(シユシヨウエ)の結願の際に, 神木をまく行事。 参詣者は水垢離(ミズゴリ)を取り, 裸で神木を奪いあう。 岡山市西大寺, 香川県善通寺が有名。 ﹝季﹞冬。IIえよう【栄耀】〔「えいよう」の転〕(1)権力を得て, 富み, 栄えること。
「栄花にも~にもげにこの上やあるべき/謡曲・邯鄲」
(2)ぜいたくをすること。 気ままかってなこと。 おごり。「お前のお蔭で~する今夜の人も大ぜい有に/浄瑠璃・淀鯉(上)」
~に餅(モチ)の皮を剥(ム)・くぜいたくになれて, 餅の皮まで剥いて食べる。 この上ないぜいたくのたとえ。 栄耀の餅の皮。~の隠し食いぜいたくをしている者がまだ満足しないで, 人に隠れて快楽をむさぼること。IIIえよう【絵様】(1)絵模様。 図案。「御身づからも物のしたかた・~などをも御覧じ入れつつ/源氏(梅枝)」
(2)物の雛型を図示したもの。 下絵。 手本。「ものの~やるとて, これがやうに仕うまつるべしと書きたる/枕草子 103」
(3)日本建築で, 梁(ハリ)や木鼻などに施される彫りの浅い彫刻。 宋風建築流入後, 特に室町時代に流行した。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.